できないことはお断りするが、一度受けたら約束は守る

お客様のお困りごと

あるイベント会社で、 ビンゴカ ー ドの様に、ペンを使わず指ぬきで回答できるアンケート用紙の印刷を希望されておりました。 当社にも見積もり依頼が来ましたが、 当社が採算ギリギリの価格を提示させていただいても、他社の方が安く当社はお断りをされる形になりまし た。

しかし、 しばらく時間が経った後、 なぜか当社へ依頼をしていただ<ことになりました。理由はお願いしようとしていた印刷屋さんが、話し合いを進める中で、 当初の見積り金額で は対応できないという話になったからです。

 

既に納期までの時間も迫っている中、予定内に予算内で対応してもらえるところはないか と困っておりました。

問題点とポイント

安いと思ってお願いした印刷屋さんでしたが、打ち合わせでいたずらに時間が過ぎ、蓋を開けたら当初の金額ではできないと言われ、納期が差し迫る中、値上げ交渉をされておりました。

当社に話が来た際には、 「最初に受注をした印刷会社と同じ金額にしてくほしい」と言われましたが、 それでは採算がとれないため、 一度はお断りさせていただきました。 しかし、 お客様は納期に困っておりましたので、金額面では妥協をしていただけることになり、結果、 当社に発注をしてくれました。ただし、当初の納期は1ヶ月で見積もりをしておりましたが、 再依頼のときは 「 3週間の納期でなんとかして欲しい」とお願いされました。

 

また、受注後、実際にデー タを面付けしていくと、見積もりの際の印刷物のサイズと少し変更されており、 当初予定していた紙(A判)では効率よ<枚数がとれず、 結果材料の紙数 が増加し、 材料代が大きく上がることがわかりました。

柴田印刷からの提案

見積もり時はA判での面付けで紙代を算出しておりましたが、 菊判でなら効率よく面付けができることがわかりました。 その場合、紙の単価自体は高くなるものの枚数自体は変わ らないため、 若干の材料費増でクリアできます。 お客様への見積もり金額はそのままにし、 若干のコストアップは当社で吸収することとさせていただきました。

しかし、菊判に変更したことも影響し、 エ程が進み、抜き加工になると、依頼していた業者さんから 「材料の納入サイズを半分にしてもらわないと対応できない」という話になりま した。断裁の工程も余分に増えることとなり、ここでもコストと時間が追加でかかることがわかりました。 そこで、 当社では、 工程ごとの進捗管理を分単位で徹底し、 少しでも納期を早められる工程は早めてもらいました。

 

また、 「間に合うためならなんでもする」ということで外部委託先に頭を下げ、最後の包装は当社社長自らも業者に出向いて手伝わせていただきました。 納品にあたっては、 当社から製本屋さんに直接取りに行って、 お客様に納めさせていただきました。その結果、 なんとか納期に間に合うことができました。

柴田印刷の提供できる価値

当社では、 金額や納期などを含め、 現実的にできないことは、 あらかじめはっきり 「できない」とお答えいたします。 しかし、 できると判断して引き受けた仕事に対しては、 お客様とのお約束を必ず守ります。 また 「お客様の困っている状況を、 なんとしてでも解決する」 強い意志と実行力があります。

 

当社で少々無理が効くのは、各工程でご協力いただける業者さんと、当社社長が個人的にも懇意にさせていただいており、融通を効かせていただけることです。 ビジネスとしての対 応であれば断られるような無理難題も、築き上げた人間関係で、 ビジネスの範囲を超えたところでもご協力がいただけることは他にない強みです。当社社長も一緒になって業者さんに出向き、 一緒になって取り組むことで、 強い信頼関係が生まれ、 お客様の問題解決に関わる 人たち全員で一つの目標に向けて取り組む。それがさらなる一体感を生むものだと考えます。 その 「業者間の強い絆」が当社の提供できる価値だと思っています。

ご担当者様の声

お客様から「予算都合上、 それ以上は出せない中で、 紙代のコストを吸収してくれて、 さらに無理な納期に間に合わせてくれて本当に感謝している」とのお言葉をいただきました。そのお客様とは今もお付き合いがありますが、当初お願いした業者さんの愚痴をこぼされていたのが印象的でした。